---2006冬・長野SKIツアー・いや、これは鉄キチの旅か?---
北志賀竜王 (1/28-31)
☆☆ INTRODUCTION ☆☆
北志賀竜王への3泊4日ツアー。 今回は名古屋から1人、関東から5人の計6人でのツアーです。東京と名古屋から2台の車で出発です。でも関東発の車には4人しか乗れません。そうでっす。関東から出発するうちの誰か1人は電車で行く必要があったのです。(ニヤリ)
もちろん電車マニアのヌマタイガーが電車で行く1人になったことは言うまでもありません。せっかくだったので、1日早く出発して私鉄めぐりをしながらスキー場に行くことにしました。
北志賀竜王といえば長野の近くなので東京から新幹線なら2時間弱で付く場所ですが、私の場合電車で行くくせに片道7時間以上かかってしまうのです。分かりやすく言うとこんな感じです。
28日:新幹線を使わずにJR中央本線経由で富士急、松本電鉄の取材
29日:スキー
30日:スキー
31日:新幹線をちょっとしか使わずに長野電鉄、しなの鉄道、上田交通の取材
☆☆ 初日出発 フジサン特急がいた ☆☆
長野に行くのに新幹線ではマニアックではない。そうだ、今年は中央本線経由で行ってみよう。そして富士山の近くを通るんだから、ちょっと富士急にも寄って行こう。 そして甲府で降り立ったヌマタイガーであった。
おお、何と美しや!さすがフジサンだっ!
ヌマタイガー「ああっ、やっぱり日本人たるものこの完璧な姿を間近で見ると感動するものだなぁ。」
しかし富士山の美しさに堪能していたヌマタイガーの前にこんなやつが現れた。
ばびょ〜ん
フジサン特急「僕フジサン特急。エヘラエヘラ。誰かオイラを呼んだかな?べろべろべろ〜ん。」
ヌマタイガー「フジサン特急?本物の富士山と全然違うじゃねぇか。しかもなんだそのベロはっ!せっかく富士山に感動していたのにっ。だらしないぞっ。くそぉー、鉄道らしからぬ奴めっ!上の 富士山の美しい画像を見て出直してきやがれ。」
ハナゲフジサン「ヌマタイガー。これでいいのダ。お前だって飲んだらいつもだらしないじゃないか。お前も我等と同じなのダ。」
ヌマタイガー「うっ、何をっ!」
ハナミズフジサン「そうだそうだ。お前だって他人のことを言ってられん。ずるずるっ。この間北総線で眠った時によだれを服にたらしてたじゃん。」
ヌマタイガー「げげっ、何でそんな秘密を知っている!」
怒りフジサン「うりゃ−!そんなことどうでも良いんじゃい!貴様乗るのか乗らねえのかはっきりしろー!もたもたしてんじゃねぇー。食い殺すぞ、わりゃー!!」
ヌマタイガー「ひゃっ、ごめんなさい乗ります乗ります。特急券300円でしたよね?」
こうして2006冬のスキーツアーは幕を開けました。
☆☆ 廃線跡と姨捨 ☆☆
富士山特急の次は松本電鉄。終点は変わった名前の新島々(しんしましま)駅。かつてここから先の島々駅まで延びていたが台風災害により廃止され、今ではその廃線跡が残っている。また途中駅の新村駅構内には”日本一古い電車”たるものが保存されているという。
▼これが新島々から先にある廃線跡である。よく見るとレールが茶色く錆びているのがわかる。
▼これが新村駅にある”日本一古い電車”の看板。しかし各地にたくさん”日本一古い電車”を名乗るやつがいるので、どれが一番古いのかはさだかではない。車庫の中を覗いてみたが、この車輌を見ることはできなかった。
がっかりしていると明日合流するto-chanからこんなメールが来た。「昼飯は当然駅弁だよな。」
そうか。朝5時半に朝食を食べてからもう15時になるのに何も食べてなかったな。しかし松本電鉄の次は長野までJR篠ノ井線での旅。乗換駅での松本では 時間が4分しかないから買う余裕はない。メシより電車が好きなヌマタイガーは松本に到着すると早足でJR篠ノ井線に乗り換えたのだった。
さて、篠ノ井線の途中には姨捨(おばすて)という変わった駅がある。山の急斜面にあるスイッチバックの駅で、特急や快速は駅のだいぶ下を通過していき、普通電車だけがこの駅に一旦立ち寄る。発車するときはバックして本線の軌道上まで戻る。しかし姨捨はそれだけではない。山の斜面上には棚田(水田の段々畑)が連なり、眼下に広がる善光寺平の景観が抜群な場所なのだ。
▼姨捨駅付近の車窓風景。棚田はタイミングを外し画像には納められなかった。スマン。
▼ここが姨捨駅。駅のホームから下界の風景が展望できる。
こうして長野に近づいたヌマタイガー。またto-chanからこんなメールが来た。「夕飯は駅弁だろうな。」
確かに駅弁も食べたいが、これまでの取材駅では標高が高く強風だった富士吉田、河口湖や雪の新島々、新村など極寒の中を40分くらいづつ外に出ていたので、あったか〜い信州蕎麦も捨てがたい。長野に着いてから考えよう。
これはスキーツアーである。決して鉄キチの旅ではない。
☆☆ 戸隠蕎麦の味 ☆☆
初日夕刻予定通り長野に到着した。駅弁売り場もあったが、気を引かれる駅弁がなかったので駅周辺の本格蕎麦屋を探した。すぐに目に付いたのが”手打ちそば”の戸隠だった。
店内には有名人のサイン色紙がこれでもかっ!って程並んでいた。店の奥にある見える場所では麺を打っているし、主人はこの道60年的なおじいちゃんだ。こりゃ期待がもてる。ヌマタイガーは”きのこ蕎麦”を注文した。
う、うめえ!この蕎麦旨すぎる!スープの地に付いたような存在感、蕎麦のしっくりくる歯ごたえと満足できる喉越し感、何種類もの滑らかな”きのこ達”のボリューム。この3つが同時にヌマタイガーの食感を有頂天にさせてくれたのであった。朝食べてから12時間も経っていたし、外は激寒だし、感涙の夕食となったのであった。
この後、昨夜予約していたビジネスホテルに泊まり初日は終了。明日は長野から電車で1時間ほどの場所にある信州中野へ、信州中野発08:20の臨時バスで北志賀竜王スキーパークへ行ける。そして信州中野はヌマタイガーにとって、実に都合の良い場所でもあったのだ。信州中野。そこには何があるんだぁ?
☆☆ まっこうくじらで信州中野へ ☆☆
2日目朝早めに、長野電鉄長野地下ホームから信州中野に向けて”まっこうくじら”は出発した。そうだ、去年のスキー旅行記でこの車輌のあだ名を”アルマイト洗面器”と間違えて、危うく 日記コーナーで襲われそうになった車輌だ。
▼赤帯まっこうくじら
途中の須坂で一旦下車。この駅には保存車輌と車輌基地があるためだ。須坂での取材を終えると次の”まっこうくじら”で信州中野方面へ。しかしすぐ先の小布施でまたもや下車。ここにも保存車輌があり、ちょっとした博物館のようになっている 。
▼小布施の保存車輌
下の画像は小布施駅の様子。右側の2番線の案内に信州中野・湯田中・木島方面とある。信州中野は目的地、湯田中は終点。木島という駅は存在しないのに、確かに木島方面と書かれている。木島まで通じる通称木島線という路線が2002年まで信州中野から分岐していた名残なのである。ヌマタイガーにとって信州中野が都合が良いという訳は”木島線の廃線跡の取材が出来る場所”ということだったのだ。
そして小布施を出発”まっこうくじら”は純白の中のレールを信州中野に向けて進み、信州中野に到着した。
木島廃線跡の取材はツアー帰りにするとして、10分後に発車する、北志賀竜王スキーパーク方面行きの臨時バスに乗り換えれば良い。しかし問題が起こった。想像したローカル駅と違い駅の改札は2階、線路の左右に降りるようなコンコースだった。改札を出てもバスの案内を見つけることができなかった。右はスキーパーク方向、左は逆側。でも左側は開けていそうな感じ。
勘ピューター的に左側に降りてみた。おお、やっぱりちょっと離れた場所にバスが何台か待っているぞ。むふふ。近づいてみると、どのバスもお客さん&運転手は乗っていないしドアは閉まっている。げげっ、全部のバスの方向幕の行き先も違う。
スキーパーク行きバスは逆の山側に停まっているのか?時間はもう7分しかない!駅の上を渡り反対側に出てみる。しかし雪国の階段は凍っているので転ばないようにゆっくり歩く必要がある。反対側の階段を降りてみるとロータリーになっていたが、どう見てもバスが停まるような看板は無かった。ううう、やっぱり最初の場所だ。もっかい戻るヌマタイガー。走れないしもう時間は1分前だ。
あれ?最初見たバスの行き先が北志賀落合行きになっている。これだぁ!ドアは閉まっているが運転手がいる。もう発車の時間ジャスト。バスの正面で手を上げぎりぎりで乗ることが出来た。
・・・・しかし臨時バスなのに乗客はオイラだけなのか。何の為の臨時バスなんだろう・・・・
一方スキー旅行の関東車チームは深夜1時に出発しているので、もう到着しているはず。電話してみた。・・・出ない。まだ熟睡してるのかなぁ?チェーン付きのバスはゆっくりスキー場に向けて登っていく。40分くらいかかるので、北志賀竜王スキーパーク入口に着いたらまた電話してみよう。
とりあえずこのまま乗っていれば北志賀竜王スキーパーク入口までは行ける。北志賀竜王スキーパーク入口から北志賀竜王スキーパークまではスキー場送迎のシャトルバスが出ているようだが、出ていないこともあるらしい。その間は約2キロ離れている情報を得ている。果たして北志賀竜王スキーパーク入口でシャトルバスは待っているのだろうか?
☆☆ 熱血タイガーVS寒血タイガー ☆☆
北志賀竜王スキーパーク入口で路線バスを下車。 右の道をずーっと登っていけば2キロ先にスキーパークがある。ここで待っていればシャトルバスが来るらしいが、シャトルバスが通る気配すら無い単なる三つ角だ。信州中野では乗り換え時間が少なかったのでトイレにも行きたいし。到着しているはずの車チームに再度電話してみた。・・・・出ない。
----私の頭の中ではこんな戦いが始まっていた。----
寒血タイガー「待ってりゃシャトルバスの1台すぐ来るってー。」
熱血タイガー「いや、この2キロを歩いて登れば済む事よ。こんな寒いところで震えて立ってたら漏らしちゃうぜよ。」
寒血タイガー「ばか言ってんじゃねー。スキー場はずっと山の上だぜ。道も雪だらけじゃねぇか。2キロも雪道を登って行くなんて大変だぞ。」
熱血タイガー「今日は金属スパイク付きの雪山ブーツ履いてるんだから、早足でシャコシャコ歩いて行けば2キロ位すぐ着くって。スキーの準備運動にもなるんだし。」
----戦いはどうやら赤が勝ったようだった。----
熱血タイガー「足音に合わせてっ!ざっくざっくざっく、はいっ!♪おっもぉーいーいこんだぁーらぁー しーれんーのみぃーちーぃをー♪ざっくざっく♪ゆっくがぁーおとっこのぉー・・・・こらぁ!お前も歌わんかぁー!」
寒血タイガー「・・・・」
寒血タイガー「なんか歩いても道の先は林や民家の間をくにゃくにゃ登りながら曲がっているだけで、全然スキー場っぽくないじゃん。実は2時間くらいかかる距離なんじゃないか?戻ってシャトルバスを待った方が。」
熱血タイガー「この根性なしめっ!」
熱血タイガー「それ見ろ。2キロなんて距離はガセだ。もう竜王の看板があんじゃねえかっ。」
寒血タイガー「違うよ。ここからあと1.5キロもあるってー看板じゃねえかっ。はぁはぁ。」
熱血タイガー「でも今まで対向車はあったけど全部単なるノラ車だったじゃねえかっ。今日はシャトルバスは無いんだって!歩かなきゃ着かないんだよ。」
寒血タイガー「だいぶ歩いたけど、スキーパークから宿までの距離もあるんだから、まだ半分だ。はぁはぁはぁ。車組みに電話してみよっと。あっ!歩いていた間に携帯に車チームから電話来てたじゃん!」
熱血タイガー「じゃあ電話してみろ。」
寒血タイガー「大分呼んでみたけど出ない・・・。”わーい雪だ雪だっ”てメールが8時前に来てたけど、もしや大雪か事故の交通渋滞で、車チームは電話に出れない状況にあるのでは?」
熱血タイガー「ばぁーか。彼らは深夜1時に出発したんだから疲れて宿で寝ているんだよ。毎年そうだろう。いつかのヌマタイガーと同じ状況なんだって。歩け歩け!」
熱血タイガー「ほらほら、キロ数が看板から消えた。もう近い証拠だ。」
寒血タイガー「・・・ここまで来ちゃったんだから、もう戻るのはいやだ。シャトルバスはあきらめるけど、雪道は慣れてないし、危なくないかなぁ。足元に気をつけてもっとゆっくり歩いたほうが・・・!うあっ!あれは?」
危険!頭上落!何がっ?
最終目的地への最後の2キロにも及ぶ雪山登山の行く先にはこんな情景が待っていた!それは道なりに佇む廃墟ホテルに凍って積もった雪がいつ落ちるか分からない状況で刃を向けている状況だった。
ひえええええ。
あわてて小走りで逃げるヌマタイガー。(ビビリながら下からも写真は撮ったけど)
こうして、本来の目的地へ到着したヌマタイガーであった。
これから一旦宿で荷物を置いてスキーだ。しかし車チームは本当に来ているのか?
☆☆ 竜王スキーパーク快晴 ☆☆
2日目9時を過ぎた頃スキーパークに到着、もう一回車チームに電話してみた。やっと繋がった。つーかスキーウェア着て正面にいるじゃん。 良かった良かった、合流できた。聞くと早朝に到着して8時から滑っていたそうな。なるほどそれで電話がなかなか通じなかった訳だ。
さてさて宿で着替えてゲレンデへ出発!リフトとゴンドラを乗り継いで山頂へ。ゴンドラに乗っているとゴンドラの影がゲレンデに写っていた。
影?・・・ということは今日のゲレンデは無論、
大快晴ーーー!
北志賀竜王はあまり晴れることがない。去年は霧の中に消えるゴンドラを面白がっていたし、その前は強烈なブリザード、そのその前は濃霧で数メートル前も見えない状況だった。しかし今日は快晴だっ。山頂付近からの景色がすごい。
▼夜間瀬方面の絶景。平地に広がるもやが感動ものです。
▼湯田中方面の絶景。まるで水墨画のような美。
▼くっきり見える日本海の絶景。ごくり。
好天候にも恵まれ頂上付近で何回か滑っていると、お昼の時間が近づいてきた。一行は竜王頂上付近にある”ドラゴンカレー”で有名なレストハウスに入店した。敵は”ドラゴンカレー”だ。”ドラゴンカレー”と格闘する時が来たのだ!
しかしその前に泡の出る清涼飲料水で口を潤しておかなければドラゴンカレーには勝てない。飲むのだ!飲むのだ!飲むのだ!
・・・・クークークー、ンゴゴゴ、スピースピー・・・・
あ、あれ?あっちこっちから複数の寝息といびき声が。早朝1時から出発し、昨日からほとんど寝ていないまま早朝から滑っていた車チーム達にとって一番幸せな時が訪れた瞬間であった。起きている側からすればイタズラやり放題のドラゴンタイムである。
▼こんなに飲んじゃったら寝ちゃうよね♪のイタズラ。うぷぷ。(全員が飲んだビール缶を集めてパシャリ!)
こうして2日目の夜は更けて行った。
ばか、まだ昼だってばよ!
☆☆ 馬面に挨拶を ☆☆
北志賀竜王といえば、雪の中に牧場があったなぁ。そうだ。馬面をしているあいつらに挨拶に行かなければ。去年は人参を旨そうに食べていた人なつっこいあいつらに。
おお、いたいた。おんや?今年は随分白くなったな。去年は確か茶色だったと思ったが。しかも足細うなってぇー。動かんしー。人参食わせてもらえんかったのかー?大丈夫けー?
しまった。形が似ていたので白馬かと思って貯水タンクに話しかけてしまった。
こちらが本物の馬面だった。
▼おんまの親子です。子馬は親馬を追っかけてばかり。
▼力強く走り回る黒い馬。かっこいい。
馬達に挨拶をしてから夕刻まで滑って宿に戻った。
明日もまるまるゲレンデだ。
☆☆ 三ヶ月温泉に潜入? ☆☆
3日目になった。流石に快晴は2日ともたなかったようだ。どんよりとした曇り空。これでも吹雪や霧ではないので、滑りやすい日となった。
昨日ロープウェイで渡ったコースに行ってみた。下の画像中央上部のゴンドラ山頂駅から谷間を逆S字型に降りてくる長距離コースだ。
コブ付きの30度くらいの斜面。滑るというより、滑り落ちるといった方が正確な表現だ。モーグルの選手なら簡単にスイスイ滑って行けることだろうが、ヌマタイガーの場合は”ずるずるずる”->”ぴたり”->”はぁはぁはぁ・・・”->”ずるずるずる”->”ぴたり”->”はぁはぁはぁ・・・”の繰り返しである。つーか、周りのボーダー達含めてみなさん同じ感じだ。あいつもこいつも親近感が沸いてきやがるぜい。
夕方まで滑ってスキー終了。夕食前に温泉に行ってみることにした。スキーの後の温泉はたまりません。宿から雪道を歩くこと3分。
三ヶ月温泉に到着。雪の中にぽつりと建っていて、ひっそりした感じだ。
中はこんな感じである。浴室は少し大き目の浴槽が一つだけあるシンプルな作りだ。
禁断の浴室にカメラは進入。みえねー。
浴槽のアップ。みえねーってば。
更に奥までカメラは潜入。何となく雰囲気だけは分かるような、分からないような。
さて、温泉で十分に暖まり、夕食を済ませ、リラックスしたと思ったら、いつの間にかモンタージュ大会になっていた。
ばびょびょびょびょーーん。
ばびょばびょウィーンクッ。
・・・・
☆☆ 4日目 夜間瀬へ ☆☆
最終日の4日目。夕方まで滑ってから帰る車チームとは違って、朝から北志賀を後にするヌマタイガー。宿のおかみさんのダンナさんに2キロ先にあるスキーパーク入口のバス乗り場まで 、車で送ってもらうことになった。ダンナさんは信州中野に職場があり、ちょうど同じ時間に出社するとのことだった。
--少し話はさかのぼって3日目スキー場から宿に到着した直後の会話--
ヌマタイガー「あのぉー、明日朝バスで帰る予定なんですが、信州中野行きの路線バスの時間って分かりますか?」
おかみさん「明日の朝は7時台と9時過ぎのバスがありますよ。あとは夜に2本だけ。」
ヌマタイガー「じゃー9時過ぎのバスで帰ることにします。」
おかみさん「どの経路で帰るの?」
ヌマタイガー「はい。夜間瀬までバスで行って、後は電車。屋代・上田経由です。」
おかみさん「夜間瀬まで?だったらバスで終点の中野まで出たほうが良いですよ。電車は中野から本数が増え るし。夜間瀬はバスと電車の乗り継ぎをまったく考えてないみたいで、いつもバスが着いた時には電車が出発した直後なんですよー。この前もそうだったけど、あー腹立つ。」
ヌマタイガー「でも、夜間瀬に用事がありまして。」
おかみさん「????」
何も無い夜間瀬に用事?不思議がるおかみさんであった。しかし、
おかみさん「駅に用事があるの?」
ヌマタイガー「ぴんぽーん! (しかしなんで分かったんだろう?すごい洞察力だ)」
--3日目の会話おしまい--
そしてダンナさんの車に乗せていただき、宿を出発した。
ダンナさん「夜間瀬ならちょうど通りますから、このまま車でお送りしますね。」
ヌマタイガー「ええっ?ありがとうございます。」
その後夜間瀬までの車中でこんな会話があった。
ダンナさん「今日は天候があまり良くないので、スキーをしている皆より先に帰ってもそれほど悔しくないですよね?」
--ここで2択問題です。ダンナさんの質問に対してヌマタイガーはどっちの回答をしたでしょうか?--
@ ヌマタイガー「あーはっはっはっ!その通りですよねー。今日滑っても寒いだけですよねー。ちっとも悔しくないです。うはははは。吹雪よもっと吹け!大荒れになれぇー!」
A ヌマタイガー「いやぁ、今日は晴れて欲しかったです。仲間は今日滑ってるんですから。」
答えはもちろんAでした。決して@のようなことは思ったりすらしまへん。らってほーれしょ、ふつう自分だけが咲きに帰るのに、のこった仲間のことお思ってはれてほひいとおもうにゅあれれれが人間nのあらりまへのhgだしうfjhkl:。
☆☆ りんごちゃんに乗車 ☆☆
ダンナさんに車で送っていただき、夜間瀬駅に到着。
ふかふかの雪の中にある単線のローカル駅。下の画像は手前の踏み切りから撮ったものだが、昨年バスでこの踏み切りを渡った時から気に入ってしまった駅だったのである。全く無名の駅であるが、ここはヌマタイガー的には単なるローカル駅ではない。
夜間瀬は”よませ”と読む無人駅。長野方面の場合、朝夕は1時間に2本あるものの、昼間帯は特急が通過してしまうので2時間に1本しかない。
ちょうど近所のおばちゃんが駅舎の中を掃除してくれていた。すぐ横のお家に住んでいる方だということはすぐに分かった。家の前の道を掃除するように、当たり前的に。地元では利用する誰もが知っている本来の駅長さんなのであろう。彼女のお家は駅の入り口のすぐ横が玄関。
夜間瀬は3輌編成が停まれる短いホーム。先端まで歩いてみよう。雲がかかっているが、正面の山は俗称”高井富士”と呼ばれる高社山(こうしゃさん)だ。暖かい季節になると山菜採りなどができる場所だ。この駅に惚れた理由はこれ。
素朴な駅+冬季はふかふかの雪の中にある駅+正面に雄大な富士がどっしり構えている駅。ま、まあ鉄キチ以外の方に分かり安く例えるとこんな感じになる。
ラーメンマニアの場合:超濃厚な数種類のスープを混ぜ合わせているのに、しつこくない絶妙のスープ+そんなスープを十分に絡めてくれる手打ち麺+更に味わいのある自家製の極上メンマと焼豚がトッピング!
ううう、食いてえ・・・。
ま、まあこんな感じである。ちなみにヌマタイガーが昨日まで滑っていた北志賀竜王はこの山よりも30度くらい右側にある。
そうこうしているうちに雪の中を”りんごちゃん”登場。りんごちゃんというのは私が勝手につけたあだ名であるが、正式には長野電鉄2000系C編成といい、昭和34年に製造されたお古な車輌である。
車内からみても屋根がりんご的に丸くなっているのがかわいい。網棚も凝った作りになっている。鉄道ファンからしてみると、地方鉄道で特急用に作られた現存する超珍しい車体なのである。
ヌマタイガーが上記のごとく感動しているうちに、りんごちゃんは信州中野に近づいてきた。
りんごちゃん車窓から撮った下の画像は俗称木島線の廃線跡。かつてこの画像の線路が右方向に木島に繋がっていた。信州中野駅に繋がる左側が雪に埋もれているのが使われなくなった証拠だ。
☆☆ 別所温泉の文化財 ☆☆
4日目最終日。私鉄を乗り継いで帰るだけの日程である。りんごちゃんの後は第三セクターのしなの鉄道を乗り継ぎ上田へ。上田は上田電鉄というローカル私鉄の始発駅である。
上田で待っていると、おんや?現れた電車は元東急ダイヤモンドカットはんだ。上田電鉄は東急系なので、東急の車輌のお古達と出会える場所なのだ。
高架駅の上田を”ひゅうぅぅぅぅ〜”っていうモーター音を奏でながら出発したダイヤモンドカットはん。地上に降りるとすぐに赤い鉄橋を渡った。Nゲージのジオラマで作りたくなるような路線区間だ。
ダイヤモンドカットはんはヌマタイガーを乗せて別所線15駅11.6kmを30分かけて走り、終点の別所温泉に到着した。看板にも”信州の鎌倉”とあるように、ここは文化財となっている寺院や神社が点在している地だ。もちろん、ヌマタイガーは文化財を観光するために終点まで寄った。でも寺院や神社ぢゃない・・・。
▼ヌマタイガー的文化財はこれだ。(やっぱり電車か)
これは上田交通時代の丸窓電車という愛称の車輌。戦前に作られたもので、戸袋部分の窓が丸くなっている当時としてはオシャレ系な車輌だった。上田という場所柄、戦災を免れ生き残ったのだ。そしてその貴重な車体は終点の別所温泉駅で保存されていたのだ。
▼20年前の現役時代だった頃の上田駅での丸窓電車(現在の上田駅は高架単線)
丸窓電車の保存バージョンを画像に収め、別所温泉駅を出発し上田方面に向かった。40分に1本しか電車は無いが、途中の下之郷で下車。ここは上田電鉄線のほぼ中間に位置し、上下車輌の交換が行われる駅だ。時刻表で事前に調べていた情報では、片道所要が30分で40分間隔の運転、下之郷止まりの列車がある。ということは、実運行は2編成、下之郷に車庫があることは想像できた。
下之郷で降りてから付近をテクテク歩いてみた。次の電車まで40分もあるし。ローカル線の風情ってのんびりしていて安心するなぁ。
駅に戻って検車区の中を覗いてみた。んにゃ?ダイヤモンドカットはんが丸窓電車のカラーに塗り替えられていて、しかも戸袋が丸窓に改造されているではないかっ?土日だけ走るという”まるまどりーむ号”だ。今日は月曜なのでお休み中のようだ。これは少しでも集客をという地方鉄道の頑張りの証でもある。
そして車庫の外側に!あああ、日本で1編成しかない”ゆたんぽ”がこんなところにっ!あああ、あの、あなた、ゆたんぽはんですよね?日本初のステンレスカーで有名な。昔大井町とか蒲田とか走ってたでしょ?私蒲田出身なんですよ。うわぁー懐かしいなぁ。ね、ねぇ、あなたゆたんぽはんですよねえー?
ゆたんぽは下之郷検車区の外側で黙っているだけだった。現役最後の行き先”下之郷”の方向幕のままで。でも車体はきれいに整備されている。動態保存して欲しい〜〜と願うヌマタイガーであった。
2006冬のスキーツアー(鉄キチの旅?)・おしまい。