---2006春・長野SKIツアー・ショートスキーに挑戦---

 木島平 (3/10-12)


☆☆ INTRODUCTION ☆☆

木島に2006シーズン最後のスキーに訪れたヌマタイガー。今回は鉄道ではなく深夜バスを利用した格安ツアーだ。

ここ数年スキー板は現地調達(いわゆるレンタル)で往復の荷物を少なくしている。ブーツと板は持ってはいるが、メンテしてないし、そんなスキーセットを宅急便で送るなら現地で借りた方がメリットがある。毎回いろんな板を試せることだし、宿とセットにするとレンタル代は1000円-2000円の格安で借りられる。


☆☆ レンタル屋のおっちゃんの弱点 ☆☆

深夜バスと宿の送迎車で現地に到着すると、まず最初にスキーレンタル屋に入った。すると先客がいた。小さな子供二人と若い父親、そしてチャーミングな若妻の家族だった。子供2人分のスキーレンタル手続きを終え家族は外に出て行った。

ヌマタイガー「カービングのセットお願いしまーす。石○荘です。」(宿とセットだと安くなるのだ)

レンタル屋のおっちゃん「あーあー、石○荘ね。じゃ代金は宿でいいから。足は何センチ?」

ヌマタイガー「24.5です。」

レンタル屋のおっちゃんは24.5のブーツと長さが1メートルくらいの短い板を出してきた。確かに板はカービングの形をしているが、ここの店で言うカービングは ショートスキー(多分ファンスキーというタイプ)のことらしい。これまで履いたこともないし、ストックも無いスキーとは別物のタイプだ。ちょっとびっくりしたが、たまには初心に帰って転びながら滑るのも有りと思い、そのまま借りることにした。

するとさっきのチャーミングな若妻が戻ってきた。

チャーミングな若妻「あのう、さっき1日レンタルお願いしたんですけど、1日半にしたいんです。半日分って1日分の半額になるんですかぁ?」

レンタル屋のおっちゃん「いや半日ってのは無いよ。2日分の料金になっちゃうなぁ。」

チャーミングな若妻「えー?半日なのに安くなんないのぉー?」

レンタル屋のおっちゃん「子供用だと2000円になるねぇ。」

チャーミングな若妻「半日って安くならないんですかぁー」

レンタル屋のおっちゃん「1日分になっちゃうなぁ。」

チャーミングな若妻「・・・・・じゃあ2日分借ります(悲しそうな顔で)」

レンタル屋のおっちゃん「わかりました。2日分ね。」

チャーミングな若妻「全ぶでいくらになりますぅ?」

レンタル屋のおっちゃん「じゃあ、それぞれ1000負けで○○○円ね。」

 

・・・・・・レンタル屋のおっちゃんはチャーミングな若妻には弱いらしいことが判明した瞬間であった。


☆☆ 風景画像 ☆☆

▼この画像は千曲川の様子の遠景である。画像右の方のS字になっているそのずっと先で日本海にそそいでいる。大地の恵みの雄大さと神秘を画像に残したかったから撮影したものだ。

▼この画像は高井富士の様子である。高かれ低かれ左右対称的な山は○×富士と呼ばれることが多い。ま、まあ確かに富士山と似ているな。極めて低そうな山だが、いちおう高井富士という名前だ。ちょっと面白いと思い撮影したものだ。

▼遠くの山に見える縦に白い線は北志賀竜王である。ここは同年1月にヌマタイガーがスキーに行ってきた場所である。そう。馬が駆け回り、ドラゴンカレーがあるスキー場だ。

▼遠景ばかりではなく、ちょっと下のほうも。一面雪世界という情景が東京ではなかなか味わえないので撮影したものだ。確かに雪だらけだ。

▼東京ではあまり見られない乗り物もあったので、撮影してみた。これは”リフト”という乗り物らしい。

▼せっかくなのでちょっと足元も写してみよう。なんかスキーみたいな板だにゃ。でもこれって妙に短くないか?スキーのようでスノボーのような長さ・・・・?

うわぁぁぁーー!

足が雪に食われてるぅぅぅぅぅ!

こうして人生初めてショートスキースキーに無謀にもチャレンジしたヌマタイガーであった。


☆☆ 黒いあんちゃんを追い越せ ☆☆

ショートスキー初体験のヌマタイガー。重心が取り辛く、最初はカーブの度に板の前部が横けいれん状態だったが、滑っているうちに慣れて安定してきた。短いショートスキーはふかふかの新雪では板が雪に潜ってしまい滑りにくく、特に平坦な場所ではスピードが出ない反面、小回りが利き、スケーティングが楽ちんだということが分かってきた。一長一短である。

更には板を装着するのが面倒だが、軽いので持ち運びは便利、スキー経験者からするとまちまちと思われるが、ヌマタイガー的にはスキーより滑りやすいことが判明した。この板はヌマタイガーに向いているんだ!そう思いながらムラムラと闘志が湧いてきたヌマタイガーであった!いわゆるスピード競技的な生理的な現象の始まりだ。

おお、だいぶ下に黒いあんちゃんが滑っているな。ここからこの板であのあんちゃんを追い越せるかな?

スピードアップで黒いあんちゃんを猛追。ふふふっ、見てろ、追い越してやる。

うぷぷ。もう捕らえたもんだ。

左から抜けるか!

くぅーっ、もうちょいで追い越せる。

左から回り込んでっと。

おわわわ、失敗!

もっかい左から。

よっしゃ!並んだぞ!

おお?右に曲がるかっ!

そうはいかせんぞっ!

しまったぁ、前に入られたっ!

あきらめるもんか。左から追い越しちゃる。

またしても前をっ!

ゴールのリフト乗り場は近い。このまま左からつっきる!

よっしゃ!並んだぞ。

しかしリフト乗り場は右側なので、ヌマタイガーはもちろん黒いあんちゃんに敗北を喫したのであった。


☆☆ ぽっちゃり形美女を追え ☆☆

黒いあんちゃんに敗北を喫したヌマタイガー。次のリフトでは年齢不詳のぽっちゃり形美女と一緒に乗り合わせた。画像からの推定年齢は17歳と言っておこう。スピード的闘志が湧くのは対同姓のみ。今度はこのぽっちゃり形美女の滑りを見守ってあげることにした。

リフトに一緒に乗ったぽっちゃり形美女。▼

上からなかなか降りて来れないようである。この下はちょっと斜面が急なのである。▼

うわわ。やっぱり。▼

ちょっと近寄って助けてあげよう。▼

・・・と思いましたが、一人で大丈夫だったようです。

以上の画像は一緒にスキーツアーに行った仲間達の画像です。今回ヌマタイガーはストック無しで滑れるショートスキーを履いていたので両手はガラ空き、滑りながらでも写真撮り放題でした。うぷぷ。


☆☆ 恐怖の怪談 ☆☆

スキーツアーといえば宿が付き物である。今回泊まった宿は元国民宿舎の古い国設の建物だった。食堂に飾ってある沢山の大きな色紙からするとかつては大分賑わっていた宿が覗えた。50人泊まれる広い宿だが、今回の2泊で客は我々4人だけだった。まだスキーシーズン真っ只中だというのに・・・。

--この話は全盛期を終え今はひっそりと静まり返ったスキー宿での怪談である。--

我々が案内された部屋は2Fだった。おもむろに障子を開けると雪山が迫ってくる。この広い宿で一番良い部屋らしかった。おおおー!

部屋のテレビは横から100円を入れる懐かしいタイプだった。こんなのがあるとちょっと嬉しいにゃ。でもこれが今だにあるってことは、お客さんがあんまり来ない宿なのかも。

初日荷物を置いて我々はスキーを楽しみ、20時過ぎから徐々に就寝した。夜行バスだったので全員疲れていたのだ。

2日目のまだ暗い早朝バラバラと大きな雨音がしていた。そんな雨音に目が覚めたヌマタイガーだった。

まだ寝てようと思ったが何故か眠れない。昨日あんまり飲まないで早く寝てしまったのでビール飲みたくなったな。確か1Fに自動販売機があったな。皆寝てるから一人で買って飲んじゃえ。何か普通との違和感を感じながらも自動販売機で赤い発泡酒を買った。ガシャン!取り出し口に落ちてきた発泡酒。缶底の賞味期限を調べてみた。

製造2005年5月、賞味期限2006年1月だった。賞味期限が2ヶ月前か。ま、まあいいか。そんなもんだろう。

みんな起きてこない2日目の朝。もう10時を過ぎている。またビール飲みたくなったな。もう1本買ってこよう。自動販売機の前に行くとさっき買った赤い発泡酒の右側が売り切れになっていた。ま、まあ左側が残ってるから・・・。

ガシャン!取り出し口に落ちてきた発泡酒。缶底の賞味期限を調べてみた。

製造2003年11月、賞味期限2004年7月だった。賞味期限が2年前じゃんか。オウ!クラシーーーック!

極端に味は変わっていた。正確には言い表せない味だったが、麦芽飲料の”ミロ”から糖分を除いたものに、古いサイダーを混ぜて飲んでいるような感じだった。

昨晩21時頃から寝ているみんなは朝食の時に一旦起きたものの、11時を過ぎても一向に起きてこない。ヌマタイガーは3本目の発泡酒を1Fの自動販売機から買って夢遊病者のように2Fへの階段を登った。

部屋はこの突き当りを右に曲がったところにある。上の画像を良く見てほしい。赤い消火器が写っている。その左にドアノブが写っている。左側のドアが開くのをさえぎるように赤い消火器が置いてあるのだ。まさかこのドアを開けると何かが起こるのか?気になるドアである。

消火器を右側にどかしてドアを開けてみた。

そこには下に降りる階段があった。下のほうは明るい。こんなところに外への出口が?左足をこの階段の上に降ろしてみた。この階段、沈むぞっ!こ、これはもしや空き箱のダンボールかっ?ここに両足で立ってしまっては最後、右足に重心を残したまま、左手をいっぱいに伸ばしデジカメで画像を撮ってみた。

あ、あれ?単なる外へ出る階段じゃん。じゃ、じゃあ大丈夫か?

しかし2Fの踊り場は片足を乗せるだけでかなり沈むので怖くて降りてみることは出来なかった。

宿の下から見た階段はこれだった。上から見ると分からないのに下から見ると階段の下部分が切れているっ!誰が何のために?ここを好奇心で降りてしまったら・・・。しかも最上段はふにゃふにゃだ。

ひええーー。これぞ恐怖の怪談である。


☆☆ キロりんの使い方 ☆☆

こいつはキロりんという名前である。黄色いから単純にキロりんという名前である。18年ほど昔北海道のニセコSKIツアー「寒ぃーツアー」でツアーの”おまけ”でもらったスノーバッグである。

キロりんと知り合ってからというもの、毎年スキーには必ず連れていっている良き相棒となっている。そのスタイルからして通勤など一般的生活には使えそうな要素は全く無いが、頑丈な上に外側はビニール仕様の完全防水タイプなのである。スキー場でどんなに吹雪こうが、雨が降ろうが、スキー場の狭い斜面でダンプカーに跳ねられて凍った雪の崖を背中から滑り落ちても、中身は完全に保護されるのである。

そしてスキー場といえば標高が高い場所にあるのが当たり前である。雪が積もる地方の山の上なので、霧で前が見にくくなるのは日常茶飯事である。下の画像はリフトに乗りながら撮影したものであるが、前方に建造物があるのでここならまだ先がどうなっていそうかは想像できる。

しかし一旦リフトを降りてしまうと、霧でこんな感じになる。先がなだらかなのか、急なのか、デコボコなのかこれでは全く分かりません。みえねー。これじゃぁ、いつかの禁断の温泉浴槽突入取材の時と同じである。でもこんな時さえキロリンの出番である。

自分はその姿を見たことがないが、こんなような場所をヌマタイガーが先に降りた場合、後ろにいる人はこれが黄色信号のように見え、目立つらしい。もしこの黄色信号が、

@左右に綺麗に動いている時:平坦で無難な場所

A異常に左右に長く動きながらどんどん下方向にに下がっている時:ちょっと急な場所

B突然この黄色信号が消えるような時:決して誰も降りてはいけない場所

だという。これは猛スピードで電柱に激突しそうになった時の図である。こんな時はBが適用されるらしい。

ちょっと話がそれるが、スキー場の山頂付近なのにどうして電柱?これは偽造の画像では?と思うおっちゃんが世界に一人だけいるので、彼のために一応説明しておこう。下の画像を見て欲しい。後ろにスノーボーダーが写っていること、ヌマタイガーの顔に雪がついていることから、これがちゃんとスキー場で仲間に撮ってもらったた画像だということが証明できる。べ、べつに東京都大田区の第一京浜国道沿いの電柱番号雑色8号L3L1、ネットの某スキーショップのスノーボード画像2種、浅草で作られた何ヘクタールもある世界最大の綿菓子、そして自宅でスキーウェアを着たヌマタイガーが白アリに襲われている画像を合成して作ったものではない。

うっ、話を戻さねばっ!そ、そうだ。今日はキロりんの話であった。そうそうキロりんの特技はまだまだある。上の画像のキロりんの幅を見て欲しい。ほぼ10センチ強あることが分かる。そしてスキー場といえばゲレンデのレストランで売っているビールが割高である。発泡酒だと一般では150円程度が200円-300円になるのが相場でる。地元の酒屋で標準価格350mlの缶ビールを買い、横に寝かせて入れると最大16缶も入るのだ。

・・・そんな重宝なキロりんであった。


☆☆ キロりんに起こった悲劇 ☆☆

今回の3月スキーの初日に話は戻る。金曜日19時に帰宅しビールを飲みながら出発の準備を始めた。1時間半後には出発だ。スキー旅行に行くのにそんな直前に準備を始めるヌマタイガーであった。何故なら、板とブーツは現地調達だし、ゴーグル、グローブ、キャップ、ホルダー、手荒れ防止クリームなどのスキーグッズはキロりんの中に入っている。準備するのは着替えとタオルくらいなものだからだ。

ウェアと着替え、デジカメのデージー2号やらをスポーツバッグに収納し、最後にキロりんの中身を確認してみた。この時初めてキロりんの異変に気づいた。

のわわわわーっ、キロりんの中はカビだらけだぁっ!

なんてこったい。真っ黒なカビが中のあちこちにはびこっている!開けた途端にカビ臭とビニールが腐ったような匂いが混ざって襲ってきた。慌てて中身のゴーグル、グローブ、キャップを新聞紙の上に並べてみた。ううう、ゴーグルに水滴がついているし、すべてのグッズが湿っている。2月のスキーから帰ってきた時に新聞の上で乾かしたつもりだったが、乾ききっていないままキロりんに収納していたことが判明した。グッズとキロりんの内部をティッシュで拭いてストーブの前で乾かした。出発まであと30分。とりあえず乾くことは乾いたのでスポーツバッグに押し込んで出発した。

翌朝夜行バスで木島の宿に到着した。まだ早朝だ。ゲレンデに行くまでは大分時間がある。

スポーツバッグからキロりんとスキーグッズを取り出してみた。とっても気になったので匂いを嗅いでみた。ううう。全部ダメだ・・・・。まさかこの臭いキャップをかぶり、この臭いゴーグルをかけるのは辛い。幸いにもグローブで気になるのは外側だけだった。そこで作戦だ。この日は山頂まで快晴だから寒くは無い。

作戦1:キロりんを完全に洗って1日目は宿の屋根に干しておく。

作戦2:キャップとゴーグルをスキー場の雪で何回も洗い、ウェアの左肩に結わえ付けて空気に当てながら1日中滑る。

作戦3:グローブの外側を、スキー場のあちこちで雪にこすりつけながら1日中滑る。

おまけ:こうして滑ると日焼けしたヌマタイガーはイケメンになれるっ!!

・・・こうして1日目のスキーを終え、案の定キャップ、ゴーグル、グローブは異臭もなく綺麗になった。しかし問題は1日中宿の屋根で陽干しにしたキロりんがどうなっているかである。

ヌマタイガー「キロりーんっ、容態はどうだっ!」

キロりん「暑い・・・」

カビ臭さは完全になくなっていた。しかしビニール臭さが強烈になっていた。陽光でずっと干していたためにビニール細胞が溶けてしまったのだ。外見は大丈夫そうなので、しばらくすれば繊維が固まってビニール臭は消えていくだろう。

スキーツアー2日目の朝。キロりんはビールをいっぱい詰めてゲレンデに出発した。ただ、このビール缶はコンビニのビニール袋に慎重に保護された状態で。だ、だって缶ビールは直接口をつけて飲むんだから、洗ったとはいえ昨日までカビが生えていたところに直接入れるってのはねぇ・・・。そしてビールを入れるときに気づいたキロりんの傷。チャックの下が破れているではないかっ。18年も使ってたんだから当たり前か・・・この時初めてキロりんとの長い付き合いに終止符が訪れることを察知したヌマタイガーであった。

ヌマタイガー「こんな傷がっ!なんで、それを早く言わなかった!」

キロりん「・・・」

最終日の3日目になった。このスキーツアーで最後となるであろうキロりんの勇姿を画像にちゃんと収めねばっ。前章”キロりんの使い方”の画像はヌマタイガーのそんな思いが込められている 写真でもあったのだ。さようならキロりん・・・。


☆☆ 挙動不審? ☆☆

今回は最終日スキーを終えてからの話。木島から路線バスで長野まで出て新幹線で東京へというコースだ。宿の主人が車でバス停まで送ってくれた。快晴な上あんまり景色が良いので、車の窓を開けて写真撮り放題のヌマタイガーであった。

▼走る車内からの画像その1

▼走る車内からの画像その2

▼走る車内からの画像その3

どーでっしょ、どーでっしょ。この雪と青空と山岳のコラボレーション!すげー綺麗でしょ!子供みたいに車の窓から身をのりだしてシャッターを押すヌマタイガーであった。

▼やがて車は木島市街地の中心部へ。

▼そしてバス乗り場に到着した。1台のバスがいる右側の建物がバスセンターである。

普通ここではバスセンターの中でバスのチケットをどう買えば良いとか、何分後にバスが来るのか、ここで場所は合っているのかを確認するものだ。しかしここに来てスマタイガーは異様にそわそわし始めた。いてもたってもいられずバスセンターの外に出て早足で何も無いような方向に行ったり来たりしだした!いかにも挙動不審な行動である。

▼バスセンターの建物の奥でヌマタイガーがこれを見てしまったからである。バス停は建物の手前にあり、この扉は開けないでくださいという張り紙もあった。

▼この奥の窓からはこんな構造物が見えた。2番線?鉄道のプラットホーム?

▼正しくここは廃止された長野電鉄の河東線(通称木島線)の終点木島駅の場所だった!架線柱が残っているっ!

▼当然の如くバスのこといざ知らず廃線跡に向かって突進するヌマタイガーであった。

▼ここはかつて線路があった場所だ。廃線となってしまって数年経過していることが想像できる。

木島線跡は撤去されてしまったものだと思っていたヌマタイガーにとっては衝撃的な出来事であった。実はヌマタイガーが私鉄好きなことを知っていて、かつ3月のスキーツアーを企画した某おっちゃんが、私のために3月のスキーツアーの帰りを極秘裏にこの経路でわざわざ企画したものだった。ううう、ありがとう某おっちゃん。

そして我々が乗る長野行きバスが見えてきた。この時点でヌマタイガーは今回のスキーツアーは大満足!さあ、帰ろう!

これにて2006春スキーツアーおしまい。

 

 

・・・・のはずでした。

 

 

がっ

 

 

そうは人生上手くいかないものでした。


☆☆ 恐怖のバス ☆☆

長野行きバスが停車した。途中停留所の木島から乗るのは我々4人。既に30名程の乗客が乗っていた。スキー板を収納するためにバス側面の扉を開けようと、運転手がバスのタラップを降りた直後のことだった。鈍い音を立ててバスの運転手の靴が地中に消えた??いや水中に消えた!

ちょうどバスのタラップの真下のアスファルトに大きな穴が開いていて、深さ10センチ程の雪どけ泥水が溜まっていたのだった。運転手の左足は靴ごとその泥水の中に消えた。

あちゃー、かわいそうに。我々4人は泥水にはまったことに関して同情した。ところが運転手の様子がおかしい。普通なら「うわー、やっちゃったよー」なんて笑いながら照れ隠しするようなところだが、一言も口から言葉が出てこない。そして痛そうに左足を押さえだした。どうやら泥水にはまった時に左足をくじいてしまったようだ。

しばらく待ってから、痛そうにしながらもバス側面の扉を開きスキー板を収納すると、運転手はそのままバスセンターの建物に消えていった。

あの痛がりようでは運転手交代だろう。我々はバスの中で運転手を待った。しばらくすると足をくじいた運転手が運転席についた。げげ、あんなに言葉が出ないほど痛がっていたのにクラッチ踏めるのか?何かの拍子に激痛が走ったら突然エンストするかも知れない。代わりの運転手が居なかったのか、痛みが回復したのか謎のままバスは出発した。30人以上の乗客の中でこの事実を知っているのは我々4人だけだった。木島に着いた時乗客のほとんどが寝ていたからだ。

飯山市あたりで、同じ長○電鉄バスとすれ違った時に、窓を開けて対向の運転手に向かって「足くじいちゃったよー」と叫ぶ運転手。この時初めて前の方の乗客はこの危険を察知したことだろう。飯山市を過ぎてしばらくすると、国道を左にそれ、高速入口に入った。高速道路・・・・。恐怖に揺れるバスであった。

この後何事も無く長野に到着した。運転手の状況は謎のままだった。

これにて2006春スキーツアーおしまい。