北陸(富山・石川・福井)
◆黒部峡谷鉄道◆
富山県東部の黒部から南東十数キロに位置する宇奈月から、黒部川上流の欅平を結ぶトロッコ鉄道。本来は水力発電などの電源開発用の鉄道で旅客輸送は4月-11月以外の冬季は運休する。周辺には発電設備が多く、電化されている黒部峡谷鉄道以外に、電化されたバス”トロリーバス”も走っている。
【路線図】
宇奈月、黒薙、鐘釣、欅平以外は下車できない。起点の宇奈月駅は富山地方鉄道の宇奈月温泉駅付近に位置し、黒部峡谷にある終点の欅平駅からは営業路線ではないが8.2キロ先の黒四地下発電所まで路線は続いている。この路線は関西電力専用鉄道で、欅平-欅平上部間でトロッコごと垂直に200メートル上下するエレベータも路線の一部となっている。
【車輌】
電気機関車牽引のオレンジ色トロッコによる運営。
▲峡谷のアーチを渡るトロッコ列車。
▲トロッコを牽引するEDとハ形トロッコ客車。
◆富山地方鉄道◆
富山-宇奈月温泉・立山を結ぶ本線、立山線を中心とした鉄道。立山線終点の立山からは、立山黒部アルペンルート(バス、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイの乗り継ぎ)で黒部ダム、更にその先の長野県信濃大町まで行くことが出来る。
【路線図】
富山からその北東、南東に広く路線網を持ち有料特急・急行も運転され、富山市内を走る軌道線もある。
【有料特急・急行車輌】
アルペン特急:立山-宇奈月温泉
立山(急行):大阪-富山-立山
むろどう:名古屋-富山-立山
北アルプス:神宮前-富山-立山
現在有料特急は富山-宇奈月温泉を結ぶ”うなづき”と立山-宇奈月温泉を結ぶ”アルペン特急”がある。当時の富山-立山間は大阪から国鉄北陸本線を経由した急行”立山”、名古屋から国鉄高山本線を経由した気動車急行”むろどう”、名古屋鉄道神宮前から国鉄高山本線を経由した気動車急行”北アルプス”が乗り入れていた。”立山”と”むろどう”は夜行列車。
【鉄道線車輌】
地方鉄道ながらも自社発注車輌が多い。
▲モハ14760形。この車輌は現在も運転されている。
▲両運転台車モハ14790形とモハ14720形。
▲モハ14780形と青塗装の元名鉄モハ14710形。
▲元名鉄クハ10形。モハ14710形と編成を組む。
▲上滝線のモハ14710形とモハ12510形。
【軌道線車輌】
市内線区間は路面電車により運行されている。
▲市内線の南富山駅前行きデ7000形。
◆神岡鉄道◆
1984年に国鉄神岡線を第三セクター 化した路線だが、2006年12月1日に廃止が既に決定している。夏場にはお化け列車l企画(路線の中間にある神岡鉱山前駅で一旦下車、そこには恐怖のお化け屋敷が。)などアイディア盛んな鉄道だっただけに残念だ。
【路線図】
富山から南に30キロほどの場所にあるJR高山本線の猪谷(いのたに)を起点として、高原川に沿い奥飛騨温泉口までの19.9kmを結ぶ山岳鉄道。
【車輌】
レールバスにより運行されている。
▲神岡鉄道KM-100形のおくひだ2号。
神岡鉄道が走る鉱山の街神岡には”カミオカンデ”という世界的に有名な宇宙素粒子研究施設がある。これは神岡鉱山の地理的条件と鉱山の掘削技術を得て建設され、1987年には大マゼラン星雲の超新星爆発で飛来し地球をも通り過ぎるという素粒子ニュートリノの観測に世界で初めて成功している。現在神岡山岳の地下には、これを更に発展させた巨大な純水槽施設”スーパーカミオカンデ”がある。カミオカンデの名前の由来はKAMIOKA Neutrino Detection Experiment(神岡ニュートリノ観測実験)から来ている。
◆加越能鉄道◆
高岡駅前-越ノ潟を結ぶ軌道路線の鉄道。加越能(かえつのう)鉄道は富山地方鉄道から譲渡された路線を運営していたが、鉄道収益が悪化し路線廃止も検討され、2002年に第三セクター式の万葉線株式会社に営業譲渡された。
【路線図】
起点の高岡は富山から西に約30キロの場所にある。終点の越ノ潟は富山湾に隣接し、付近に帆船海王丸が保存されている。
【車輌】
路面電車により運行されている。
▲加越能鉄道時代のデ7070形。
◆北陸鉄道◆
石川県に多数の路線を保有する鉄道。浅野川線の終点内灘(うちなだ)付近には河北潟や砂丘がある。
【路線図】
1980年に能美線(鶴来-新寺井)、1986年に小松線(小松-鵜川遊泉寺)、1987年に金名線(白山下-加賀一の宮)が廃止され、現在は石川線 (野町-加賀一の宮)と浅野川線(北鉄金沢-内灘)の2路線のみ営業している。
【車輌】
オレンジとクリームがスタンダードカラーだった。
▲3300形、1210形と石川線急行1720形。現在の石川線は元東急7000系が走っている。
▲車庫に停留中の3000形、3100形。
▲3700形と3750形。3700形の膨らんだ屋根がいかにも旧型車っぽい。
▲浅野川線5100形。現在の浅野川線は京王3000系が走っている。
◆京福電気鉄道(福井)◆
越前本線(福井-勝山)、永平寺線(東古市-永平寺)、三国芦原線(福井口-三国港)の3路線と、京都に4路線を持っていた鉄道。2002年に支線の永平寺線が廃止され、残る 越前本線と三国芦原線は2003年えちぜん鉄道に譲渡された。えちぜん鉄道開業時に越前本線は勝山永平寺線と改称された。
【路線図】
福井から東方向へ延びる越前本線、福井から北方向へ延びる三国芦原線に大別される。
【車輌】
大手私鉄各社の払い下げ車を白と茶色系の帯に塗り替えた車輌が多かった。
▲4連のモハ3001形。もともとは南海電鉄の特急用車輌だった。
▲元阪神のモハ2101形。側面の窓と車体下部が阪神っぽい。
▲元南海モハ2001形と元東急モハ281形。
▲越前本線と三国芦原線のモハ281形。
▲モハ271形。
◆福井鉄道◆
田原町・福井駅前-武生新(たけふしん)をJR北陸本線に沿うように南北に伸びる鉄道。 軌道線部分も走るため、車体前面には排障器が取り付けられている。
【路線図】
北側の田原町・福井駅前-福井新(ふくいしん)間は軌道線、南側の福井新-武生新間は鉄道線だ。福井駅前からは急行も運転されている。○○新という駅名がユニークだ。
【車輌】
青とクリーム色の車輌に統一されていた。前面の排障器が特徴的だ。
▲モハ200形と前面貫通型のモハ80形。
▲福井駅前行き140形急行とモハ140形。
▲120形と160形連接車。160形はプラスチックのおもちゃみたいな外観だ。