関西2(大阪1/2)
◆水間鉄道◆
大阪府南部にある貝塚と水間5.5kmを結ぶ鉄道。現在は600Vから1500Vに昇圧され、東急ステンレスカーが走る。終点の水間には水間観音や奥水間温泉などの観光スポットがある。
【路線図】
僅か5.5kmの路線には10の駅があり、終点に近くなると400メートル毎に駅がある。 起点の貝塚は南海電鉄との接続駅。
【車輌】
当時は元南海の車輌がクリーム色を赤で挟んだ塗装に塗り替えられていた。
▲501形と550形。
▲車体下部連結器付近が特徴的な車輌だ。
◆泉北高速鉄道◆
大阪府のやや南部、中百舌鳥-和泉中央を南北に結ぶ路線だが、南海高野線の難波まで直通運転を実施していて、南海の一支線のような鉄道だ。終点の和泉中央は ニュータウンとして宅地開発が進んでいるため、路線は通勤要素が極めて高い。
【路線図】
起点の中百舌鳥の百舌鳥は漢字3文字で”もず”と読む。
【車輌】
前面に青のワンポイントを配したステンレスカー。
▲3000系。当時の新車。
▲100系。後に方向幕が取り付けられたが、現在は全編成廃止となった。
◆南海電気鉄道◆
南海本線、高野線の本線系路線の他、多数の支線を持つ鉄道。
【路線概略図1980年】
当時阪堺線等の軌道路線も南海電鉄の路線だった。
【路線概略図1994年】
1980年平野線が廃止、阪堺線と上町線が阪堺電気軌道として独立、天王寺支線は1984年に天下茶屋-今池町間、1993年に残りの区間が廃止された。
【路線図】
路線は大阪府南部と和歌山県に広がる。和歌山-貴志を結ぶ貴志川線は他の南海路線と接続駅が無く独立しているが、収益悪化のため第三セクター化の動きがある。
【特急用車輌】
こうや:難波-極楽橋
高野線の橋本-極楽橋間は急勾配区間の連続となるため、特急車輌も南海本線用と高野線用とで異なる。現在は南海本線から空港線を経由して関西空港アクセス特急ラピートも走る。
▲特急こうや号用30000系。
▲20000系高野線特急用デラックスズームカー。
【有料急行用車輌】
きのくに:難波-和歌山市-和歌山-白浜・新宮
国鉄紀勢本線直通白浜行きの異色ディーゼルカー、和歌山で国鉄の”きのくに”と連結する。
▲難波駅で出発を待つキハ5501形。
【急行用車輌】
▲クロスシートの21001系ズームカー。快速急行や臨時こうや号としても運用されていた。現在は大井川鉄道でその姿を見ることができる。
▲引退した旧塗装のままの21001系ズームカー。
【緩行用車輌】
▲両開き2ドア車の2200系。
▲南海本線7000系。右側は非冷房時代の7000系。
▲高野線6000系ステンレスカー。
▲高野線8200系と6200系。デビュー当時はステンレス色そのままだった。
▲和歌山港線の旧型車。2002年に先端部の和歌山港-水軒間が廃止された。
▲岸ノ里駅での汐見橋線の車輌。現在は高架化され、駅名も岸里玉出に改称された。
▲貴志川線1201形と1241形。1201形は現在旧加悦鉄道の加悦SL広場にて休憩室として利用されている。
【機関車】
▲凸形機関車ED5200形。
◆阪堺電気軌道◆
1980年に南海電鉄から分離独立した軌道線。阪堺線終点の浜寺駅前の駅前には浜寺公園がある。浜寺公園にはばら庭園や各種スポーツ施設の他、交通公園のような子供汽車も走る。
【路線図】
恵比寿町-浜寺駅前を結ぶ阪堺(はんかい)線、天王寺駅前-住吉公園を結ぶ上町線の2路線が南海電鉄に沿って走る。
【車輌】
カラフルな路面電車が往来する。当時は雲をあしらった塗装車が目立った。
▲専用軌道を行く501形車輌。
▲すれ違う121形と501形。
▲301形と元京都市電の251形。
▲161形。
▲旧大阪市電の121形。
◆近畿日本鉄道◆
路線網が大阪、京都、奈良、三重、愛知、岐阜にまたがる営業キロ573.7kmの 日本最大の私鉄。
【路線概略図】
大阪線、名古屋線、京都線等の標準軌路線、南大阪線系列、伊賀線、養老線の狭軌路線の他名古屋付近の支線にはナローゲージ路線もある。なにしろ存在感がある鉄道だ。京都線は1988年に竹田から京都地下鉄烏丸線、東大阪線は1986年開通当初から大阪地下鉄中央線と乗り入れを開始、2006年には東大阪線は学研奈良登美ヶ丘まで延伸され”けいはんな線”となる予定。
【大阪線系列路線図】
ナローゲージ区間の一部である北勢線は2003年に三岐鉄道へと譲渡されたが、現在は地下鉄直通第三軌条方式の東大阪線が開通している。
【南大阪線系列路線図】
狭軌路線のため大阪線系統と乗り入れる車輌はないが、南大阪線系統だけでも規模は一私鉄並。
【特急用車輌】
大阪-名古屋特急:近鉄難波・上本町-津・近鉄名古屋
京都-伊勢志摩特急:京都-松坂・鳥羽・賢島
大阪-伊勢志摩特急:近鉄難波・上本町-松坂・宇治山田・鳥羽・賢島
京都-大阪特急:京都-近鉄難波
名古屋-伊勢志摩特急:近鉄名古屋-松坂・宇治山田・鳥羽・賢島
京都-奈良特急:京都-近鉄奈良
大阪-奈良特急:近鉄難波-近鉄奈良
京都-橿原神宮前特急:京都・大和西大寺-橿原神宮前
大阪-吉野特急:大阪阿部野橋-吉野
大阪-湯の山特急:近鉄難波・上本町-湯の山温泉
名古屋-湯の山特急:近鉄名古屋-湯の山温泉
大阪、京都、奈良、名古屋、伊勢志摩、吉野を日本初のダブルデッカー車であるビスタカーやスナックカーを主とした有料特急が頻繁に走る。2004年に湯の山線の特急は廃止された。
▲30000系と18400系スナックカー。
▲18200系と18000系。
▲12400系サニーカーと12200系スナックカー。
▲車体更新前後の11400系。
▲南大阪線の16000系と団体専用20100系あおぞら。
【緩行用車輌】
ほぼ赤一色の車輌に統一されていた。外観は似ているが形式の種類は非常に多い。
▲8600系と8000系。
▲名古屋線2000系。
▲賢島行きの1460系と580系。
▲田原本線820系と生駒線800系。銀色の飾帯がワンポイント。
▲元奈良電の400系と伊賀線の5000系。
▲大垣に停車中の養老線6400系ラビットカー。
▲養老線420系 。元特急車6420系を改造した車輌のため、中央の扉のみ両開きとなっている。
▲”ぼたん”及び”近鉄”のヘッドマークを付けて走る南大阪線の6000系。
▲鮮魚列車モワ10形。
【ナローゲージ用車輌】
内部・八王子線車輌は赤+黄色、北勢線は赤一色の近鉄カラーだった。
▲内部線260系。
▲北勢線220形とク170形。
▲モデルチェンジ前の130形。現在北勢線は三岐鉄道へ営業委譲された。