3. ママチャリ疾走 美瑛丘めぐり
【3日目:美瑛の丘めぐり】
3日目は早朝に目が覚めた。気になる外を覗いてみると快晴のようだ。しばらくゴロゴロしているうちに朝食の7時になったので食堂に行ってみると、昨晩の夕食仲間達がちょうど出発するところだった。お気をつけて。
朝食が終わるとヌマタイガーも出発。由香里さんが自転車レンタルの滝川サイクルまで送ってくれた。ここで由香里さんともお別れである。そしてここからが今回の一人旅のメインとなる。
美瑛パッチワークの路概略図。右下の滝川サイクルから→方向に1周。
滝川サイクルでは3種類の自転車があった。
@マウンテンバイク -> 一般的だがチェーンが外れやすく、カゴが付いてない。
Aママチャリ -> これでは坂は絶対無理だろう。
B電動アシスト付きママチャリ -> もしかして、結構楽ちん?カゴ付き。
ということでBの電動アシスト付きママチャリにした。
見た感じは正にママチャリだ。しかしサドルの下には秘密兵器のバッテリー搭載だ。滝川サイクルの主人が使い方を教えてくれた。「このスイッチをONにするとアシスト開始、OFFにするとアシスト停止。平地で使ってしまうとバッテリーが切れてしまうので主に上り坂の時にONにしてください。バッテリーランプはこれ。」
バッテリーランプは3つ赤く点灯[■■■]していた。1/3使うとこれが1つづつ消えていくようだ。残り1つになったら、ウルトラマンでいうカラータイマー点滅状態ということだ。
【ケンとメリーの木へ】
美瑛の市街地を北に向かって出発した。市街地を出ると国道はゆるやかな上り坂になった。しばらく進むと左に折れる道があった。第一ポイントのケンとメリーの木がある道だ。左折すると上り坂がいよいよ急になって
きた。ここだっ!電動アシストスイッチオン!うぃぃぃぃーーーん。ガクッとペダルが軽くなった。平地をこぐのと同じくらいの力でママチャリは進む。2キロくらい進んだところで、下り坂になった。電動アシストスイッチオフ!重力の法則に従いスピードを増すママチャリ。風がとっても気持ちいい。道の両サイドも広大な丘の風景になってきた。すげー!これぞ北海道。360度の大自然である。
坂を下ると第一ポイント、ケンとメリーの木に到着。日産スカイラインのCMに使われたポプラの木である。
★ママチャリ走行キロ:3キロ、経過時間30分、バッテリー[■■■]
【セブンスター
の木へ】ケンとメリーの木を様々な方向から撮影してから、第二ポイント、セブンスターの木を目指して進む。進むに連れ起伏が激しくなる。電動アシストオンの状態でも上り坂では力がいる。そして下り坂ではママチャリでは出してはいけないようなスピードになる。爽快ではあるが、車が近づいてきたらブレーキをかけなければならない。
遠くに第三ポイントの親子の木が見えてきた。セブンスターの木は近い。
第二ポイント、セブンスターの木に到着。セブンスターのパッケージに採用されたかしわの木である。美瑛の朝日が伸ばしたこの大きな木陰が最高だ。
★ママチャリ走行キロ:7.5キロ、経過時間60分、バッテリー[■■■]
【親子の木へ】
予め回るポイントを地図で決めてのコースだが、その途中途中での風景もすごい。畑の色が全部違うんだよね。起伏もあるので陽に当たる角度も違うし、なにしろ広大であり寛大であり、せせこましいこと微塵もない。
第三ポイントの親子の木。3本のかしわの木だが、親子の木というネーミングは見ればそのまま納得である。
★ママチャリ走行キロ:9.5キロ、経過時間90分、バッテリー[■■■]
【ラベンダー畑】
ここから美瑛駅方面に一旦戻る。第四ポイントは北西の丘展望公園。地形的に美瑛駅が低いので、下り坂が多い。途中のペンションの庭にラベンダー畑があったので撮影させてもらった。
しかし美瑛っていいよなぁー。同じ7月の季節、同じ美瑛でこんなにも多様な姿があるんだ。
ちょっと休憩。漕いでいると大部分平地に見えるんだけど、漕がないと進まない場所は上り坂、平地に見えるんだけど漕いでいてきつい場所はもっと上り坂、電動アシストスイッチオンでさえ辛い場所は急な上り坂なんだ。画像で水平に写っている場所 でも実際は傾斜している場所が多い。
★ママチャリ走行キロ:12キロ、経過時間110分、バッテリー[■■■]
【北西の丘展望公園へ】
こうして第四ポイント、北西の丘展望公園に到着。ここには銀色のピラミッド状の展望台や店、トイレがある。出発時に持っていたペットボトル2缶はほとんど消費してしまっていたので、絶好の水分補給場所になった。
北西の丘展望公園の西側にある黄色い畑がいー感じだ。アブラナ科のキカラシという種の畑らしい。近寄ってみるとハチがブンブン飛んでいた。
青と黄色と緑のコントラスト!白い雲がワンポイント。晴れた美瑛は色彩感覚豊かだ。
★ママチャリ走行キロ:13キロ、経過時間135分、バッテリー[■■■]
【マイルドセブンの丘へ】
北西の丘展望公園を出発し、第五ポイントのマイルドセブンの丘に向かった。ここからもほぼ下り坂だ。途中でコロコロ地帯に通りかかった。牧草を丸めたこの物体は本来ロールベールと言うらしいが、ヌマタイガー的命名はコロコロ。だってコロコロじゃん。
第五ポイントのマイルドセブンの丘に到着した。一列に並んでいる木は防風林として植えられたものらしい。美瑛の厳しい冬を乗り越えて何年も立っているのだ。 冬の景色もすごいんだろうなぁ。
予定のポイントは全て回った。すげー感動した。ここから美瑛駅までは下り坂なので30分あれば戻れるであろう。この直後バッテリーランプが2/3になった。
★ママチャリ走行キロ:17キロ、経過時間165分、バッテリー[□■■]
【クリスマスツリーの木を目指して】
予定の美瑛駅到着時刻までまだ2時間あった。ママチャリのバッテリーもまだ十分残っている。そしてカゴに入っている美瑛地図の2ページ目を開いた。
それは駅の南方向のページだった。
ヌマタイガーは美瑛市街に戻るやいなや、方向を南に変えた。時間とバッテリー残量が2/3あったので、急遽6キロ程南にあるクリスマスツリーの木、パフィーの木に向かったのである。往復12キロだから時速10キロで進めば90分くらいで駅まで帰ってこれるはずだ。
国道を南に向かう。緩やかな上り坂を進むこと5キロ。緩やかそうに見えるが電動アシストスイッチオンのままでもペダルが重い。原因は上り坂での逆風だった。美瑛市街から5キロのこの場所に左に折れる道があるはずだ。しかし行ってみるとその道は砂利道だった。あと1キロでクリスマスツリーの木があるのにママチャリで砂利道は無理だ。転びそうだし、無理に進んでパンクでもしたら時間内に帰れなくなる。
地図で迂回路を探した。国道をあと1キロ進めば遠回りにはなるがクリスマスツリーの木に出る道へと繋がっていた。時間は大丈夫そうだ。迂回路方向に少し進むと、バッテリーランプの1つが消えた。ここまで電動アシストスイッチオンの状態続きだったからだ。残りバッテリー量が1/3になった。いよいよママチャリのカラータイマーが点滅してしまった訳だ。
1キロ進んでから迂回路に入った。急な上り坂が長く続いていた。ここまで逆風での上り坂で太ももはパンパンになっていた。辛え。一旦ママチャリを降りようとした。太ももが笑っていて転びそうになった。やばい、体力も限界に近づいている。道の左側に大きな丘があり、その裏側にクリスマスツリーの木があるはずだが、迂回路の上り坂はまだまだ続いていた。状況を頭の中で整理してみた。
・バッテリー量は残り少ない。
・太ももはパンパン。体力はバテバテ。
・時間はまだ1時間30分ある。
・帰りの6キロは下り坂で追い風の好条件である。
帰りがいくら楽だとしても、チェーンが外れたり、パンクしたり、足がつったり、いきなりバッテリーが無くなったりしたらどうなるんだろう?頭の中に進むことへのリスクが走馬灯のように回りだした。ここでやむなく引き返 すことにしたヌマタイガーであった。
★ママチャリ走行キロ:23キロ、経過時間220分、バッテリー[□□■]
【美瑛市街へ】
追い風の長い下り。ほとんど漕ぐ必要が無い。必死に登ってきた時には気づかなかった牧場が遠くに見えた。美瑛市街ももうすぐだ。
こうしして滝川サイクルに辿り着いた。・・・楽しかったけど疲れた。
★ママチャリ走行キロ:29キロ、経過時間240分、バッテリー[□□■]